日本財団 図書館

共通ヘッダを読みとばす


Top > 社会科学 > 社会 > 成果物情報

分権型社会に対応した地方税制のあり方に関する調査研究報告書

 事業名 地方自治情報啓発研究
 団体名 自治総合センター 注目度注目度5


3. 国の経済政策と地方税制

 

平成11年度の税制改正においては、いわゆる6兆円を超える規模の恒久的減税が行われるが、数次の景気対策等のために地方債残高は累増し、大幅な税収不足が見込まれる中で、国の景気対策に地方がどこまで協力すべきか、特に国と地方で減税額をどう分担するかについて議論があったところである。

そこで、国の経済政策と地方税制のあり方について、景気対策としての地方税減税を公共事業等の財政出動と比較しながら考察してみたい。

 

(1)国と地方の歳出、税収の規模

我が国においては、国民生活に密接に関連する行政は、そのほとんどが地方団体の手で実施されており、政府支出に占める地方財政のウエートは、国と地方の歳出決算・最終支出ベースで約3分の2となっている。また、我が国は国民経済に占める公的資本形成のウエートが7.3%と諸外国に比べて高く、財政支出を景気調整に利用できる幅が広い。地方団体はその約8割に相当する6.2%を執行しており、地方団体が公共事業など社会資本整備に極めて大きな役割を果たしている。

一方、租税総額に占める地方税収入の割合は4割弱にすぎない。政府支出の3分の2を占める地方の歳出規模と4割に満たない地方税収入との乖離を縮小していくことが地方分権に向けての大きな課題である。この流れに逆行するような地方税の減税には、慎重でなければならない。

 

(2)地方団体の自主的選択

公共事業の場合、補助金(交付税措置のある地方債など手厚い財源措置が講じられ、国から経済対策に協力するよう働きかけはあるにしても、社会資本整備を前倒しして実施するかどうかは最終的に追加事業を予算化する地方団体が判断することになる。

一方、地方税減税の場合は、国会で地方税法が改正されると地方団体としてはその決定に従うこととなる。したがって、地方団体の課税自主権を尊重する観点からも国の経済対策としての地方税減税には、慎重になる必要があると考えられる。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






サイトに関するご意見・ご質問・お問合せ   サイトマップ   個人情報保護

日本財団会長笹川陽平ブログはこちら
競艇の収益金はあなたの街でこのように使われています



ランキング
注目度とは?
成果物アクセスランキング
752位
(24,541成果物中)

成果物アクセス数
6,073

集計期間:成果物公開〜現在
更新日: 2008年11月22日

関連する他の成果物

1.ふるさと環境シンポジウム報告書「豊かな環境づくり大阪府民の集い」
2.ふるさとみやざき環境シンポジウム報告書「森からの贈り物」
3.地方分権推進フォーラム’98 in“とっとり”
4.地方分権推進フォーラム 徳島in’98
5.自治だより No.125
6.自治だより No.126
7.自治だより No.127
8.自治だより No.128
9.自治だより No.129
10.自治だより No.130
11.地方自治アニメーションビデオシリーズNo.6「がんばれ地方行革」
12.The Local Administrative System in Japan
13.中央政府の査定・評価報告書
14.歴史的遺産・伝統文化(伝説・神話等)の活用による地域おこし懇談会報告書
15.大都市行政制度に関する調査研究報告書
16.「地方自治情報啓発研究」の報告書
17.ホールにおける市民参加型事業に関する調査研究
  [ 同じカテゴリの成果物 ]


アンケートにご協力
御願いします

この成果物は
お役に立ちましたか?


とても役に立った
まあまあ
普通
いまいち
全く役に立たなかった


この成果物をどのような
目的でご覧になりましたか?


レポート等の作成の
参考資料として
研究の一助として
関係者として参照した
興味があったので
間違って辿り着いただけ


ご意見・ご感想

ここで入力されたご質問・資料請求には、ご回答できません。






その他・お問い合わせ
ご質問は こちら から