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「こせ」と「けち」のすすめ

今日お集まりの皆さん方はそういう意味では非常に積極的なお方ばっかりなんで、今日のまとめとしておおいに私がお願いしたいなあと思いますのは、思い切って「こせ」になりましょうということです。自分をひっくるめて「こせ」になりましょう。この「こせ」というのは、無駄な電気は消しましょう、テレビも見てなかったら消しましょう、見てて切ったら怒りますからね、見てる時は切らないように。私、家内が寝たのかどうかわからん時に、切ってしまうんですね。
すると、「見てるのに」言いよるんです。見てたんか、寝てたんと違うの言うて喧嘩になる時あるんですけどね。見てる時は切らなくていいんだけど、無駄な時は必ず切る。おおいに「こせ」になる。水道の水は止めましょう。これも大阪府が出しておられるパンフレットでびっくりしたんですが、考えれば当たり前なんですが、私が教えられましたのは、冷蔵庫もあんまり開けると、だめなんですね。冷蔵庫に今日はなんか入ってるかな?って、いやしんぼして開けたり閉めたりしないこと。これも何回か回数を減らすことによって省エネにつながる。
つまり冷蔵庫を開ければ電力を使う。電力を消費するということはそれだけ石油なり消費しているわけですから。またその消費量が上がれば地球上に二酸化炭素をよけい排出することになるんで、1回冷蔵庫開けると世の中にまた二酸化炭素が出ると思ったらちょっと控えて開けた時はまとめて物を出すという。その辺は「こせ」になりましょう。無駄な電気、無駄なガス、無駄な水道、何の用もないのに開けたり閉めたり冷蔵庫をしない、というね。
もうひとつ、おおいに「けち」になりましょう。おおいに「こせ」になることと、おおいに「けち」になること。「けち」っていうのは始末しょうということで。無駄なものを買わないようにしましょう。買い物の場合はちゃんと自分で買い物袋を持って、それに入れてもらえば、ビニール袋なり何なり無駄なものを使わなくて済みますからね。それも大きな大きな消費、省エネになってきますのでね。
「こせ」と「けち」のすすめっていうの、を皆さんのなかに取り込んでもらいたいなと。そうすれば皆さん一人ひとりの「こせ」と「けち」がひいては地球全体の環境をよくする方に貢献するわけですし、人類の未来にとって大きな役割を果たします。地球のためになり、我々人類のためになるんだと思えば何も恥ずかしいことはありません。私もはりきって家の中の電気消したり、水道止めたり、テレビ切ったりして回ろうと思っていますので、どうか皆さんも同じように、おおいに「こせ」と、おおいに「けち」を奨励してくださいますように、お願いして、ちょうど時間になりましたので、終わらせていただきます。どうもご清聴ありがとうございました。

(講演に加筆・訂正)

 

 

 

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