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50. 黒原孝雄家住宅 元町12-2

主屋規模(間) 3.5×7 切妻造・瓦葺 明治35年頃

軒形式 登梁 庇形式 瓦葺 大壁造

51. 宇野忠雄家住宅 元町12-2

主屋規模(間) 5×7 切妻造・瓦葺 明治35年頃

軒形式 登梁 庇形式 瓦葺 大壁造

 

宇野家と黒原家は親戚関係にあり、明治の火災後の再建に際して1棟の建物として建てられた。この建物は大野には珍しく、火災に対してより効果のある土蔵造で造られ、外観は一般町屋の真壁造りとは異なり、5番通りに異彩をはなっている。一方、庭側は普通の町屋と同じ様な造りで、前面道路と隣接町屋に対して防火的配慮がされていることがわかる。宇野家は屋号を紙屋(冶兵街)といい、以前は紙や茶を扱っていたが、現在は一般住宅となる。室内は通り部分や北側の台所部分の部屋が改造されているが、基本的な構成は建設当初と変わらない。特に庭に面する12畳半の座敷は、床、床脇、縁側に当時の財力と大工の技をいかんなくはっきしており、素晴らしい部屋となる。

 

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