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46. 南部忠生家住宅 (南部酒造) 元町6-10

主屋規模(間) 5.5×6.5 切妻造・瓦葺 明治32年大火後

軒形式 登梁 庇形式 瓦葺

 

南部家は七間通りと、四番通りの交差する南西角にあり、七間朝市の行なわれる中心付近にある。当家の屋号は茶木屋といい、昔は金物を扱っていたが、明治以降酒造業を営むように成り、現在も敷地内にある土蔵や倉庫で酒を生産している。主屋は、明治期に購入した西隣建物の半分を含めて改造されており、外観は間口5間と2.5間の建物が別々に建つように見える。四番通り側の棟に越屋根を設ける外観は、南に続く土蔵と調和し、通りのアクセントとなる。室内は前面を店舗として改造されているが、座敷部分は明治の改造のままとみられ、当時の技術の高さがうかがわれる。2階は現代風に住居として改造されている。敷地内の土蔵は明治32年の大火以前のものや大正8年など4棟あり、時代的な変化をみることができる。

 

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