8 桐生四万吉 屋号 浦(うら)
集落の中でも小白倉よりの北側の国道403号線と位置していたが、国道403号線の拡幅のためにご家族は川西町千手地区へ移転し、家屋は本屋のみ岐阜県へ移築されることとなった。家屋内の調査は解体中に行うことができた。したがってこの家屋は現在はここには存在しない。
家屋は中門造りで寄せ棟造りの茅葺き屋根である。御当主の四万吉さんの記憶によれば大正12年の建築であるという。
本屋は桁行き6間半(11.9m)梁間4間の2階建てで整形四間取りの間取りを持つ。そこに前中門とナガシ中門、ガンギが付置する。ナガシ中門は現在よりも半間張り出していたという。