2.2.4 抽出した伝達手段の改良・開発のための基本設計
選択した2つの伝達手段について、改良・開発およびその効果の確認実験に関する基本方針を検討し、以下の結論を得た。
(1) ポケットベルを活用した同報
現状
情報を発信してから利用者に届くまでにかなりの時間(10秒、80秒程度、輻輳時には150秒、300秒を超える)を要する。
検討の方向
既存の設備・機器を活用し、伝達経路の簡略化やアプリケーションの改良による対応により、伝達時間の短縮を図る。
アプリケーションによる対応は、具体的には、即時的情報を他の情報と差別化して(プライオリティをつけて)取り扱うことで、伝達に要する時間の短縮を図ることを考える。
すなわち、即時的情報にプライオリティをつけて扱うようにアプリケーションを改良する等、試行する方法の伝達時間短縮効果の確認実験を実施する。
試作・実験のねらい(改良効果が確認されたとき達成されること)
既存の設備・機器を活用し、可能な限りの伝達時間の短縮を実現することができれば、即時的情報の発信が可能になった段階で、その活用に目処がたつことになる。ただし、伝達時間は、即時的情報の初期情報をも十分に活用し得るほどには短くはならないと想定されることから(7秒、43秒程度)、この手段により伝達する即時的情報については、有効と想定される情報に限定する必要がある。