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そのおかげでこの場が持てた。私たちは、先程も浜田君から出たが、少し悲観的に捉えていた。日本の景気自体もそうだが。元気がなかった。しかし、今回の11〜12月を通じて、他人の人生ではないのだから、家にこもらずにもっともっと地域の中に出るべきだと思った。そして地域に出ていった人をお互いが応援する、アシストすることが大事だと感じた。交通エコロジー・モビリティ財団は、駅の障害者のためのエスカレーターやシャトルバス、要するに交通機関の問題に取り組んでいる。

国の機関が皆さんを招請し、このような機会を持っためのお手伝いを一地方都市・別府のためにして頂いたということは、素晴らしいことだと思う。なぜ一地域のためにしなければならないのか。それは裏を返せば、「別府さん、元気になって下さいよ」と、別府の若い人達が元気になることが日本全体にプラスになるということだと思う。あるいはハン先生が言うように、別府が世界都市になれば世界に貢献するではないかと。その世界貢献する当事者、主演するのはあなたたちだと。だから家の中にこもってはいけないと強く感じた。

実は、アクションプログラムは私たちにとってもアクションという意味もある。6つのテーマの中で、どこに行こうかというのは、メンバーの中でも違う。しかしテーマを持って来年はアクションを起こしたい。自分達で皆様の所に行くべきだと思うので、ホームスティだけはお願いしたい。それ以外は望まない。来年はやはり出ていくべきだ。そこでもまれて多くのものを別府に持って帰るべきだと思う。どうか本当の意味で別府が国際都市になるように、あるいは世界都市になるようにアクションを起こしていくので、どうかよろしくお願いします。

 

司会

2回の交流ミーティングを通じて、別府の若い人達の結集が良くなった。これが大きな一つの果実だと思う。いろんな業界、団体を通じて多くの方が協力し、このようにお客様をお迎えすることができた。またお客様も初めは8カ国から、今回は3カ国から色々な分野の専門家、温泉を中心とした方々に来て頂くことができた。本当に多くの果実を頂いたように思う。

ご承知のようにイラクでは、また戦争が起きてしまった。また北朝鮮国境付近では銃撃戦が起きるなど、たいへん世情が騒然としている中で、恐怖や不信は積み上げればもの凄く積み上がってしまう。しかし一方、我々のように温泉という強力な武器を持って国際交流をすれば、来る世紀はたいへん明るいものになっていくのではないかと思う。温泉による国際交流とは、我々にとっても大きな武器だ。韓国にも台湾にもドイツにも立派な温泉がある。温泉は平和の武器として、我々はもっと磨いて大事にしていきたいと思う。引き続き、「HANABIファンタジア」があります。ありがとうございました。

 

 

 

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