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(2)パークアンドバスライド利用の環境づくり

ここでは、パークアンドバスライドの利用を促進するための環境づくりとして、

A.パークアンドバスライドそのもののサービス向上を図る「アメ」としての施策と、

B.マイカー利用などを抑制してパークアンドバスライド利用を支援する「ムチ」としての施策について、どのような工夫が重要であるかを整理する。

 

A.パークアンドバスライドそのものについて 〜「アメ」としての工夫

 

1] 自然な動線の確保(マイカー → 駐車場 → バス → 目的地)

パークアンドバスライドの利用促進のためには、実際の所要時間が長くならないようにすることが重要であることは既に指摘したとおりであるが、見かけ上の所要時間又は距離が長くならないようにすることが重要である。

そこで、駐車場までのマイカーの動線と、駐車場から目的地までのバスの動線は、目的地の方向の逆方向に移動したり、大回りするような、利用者にとって抵抗感のある動線とならないような工夫が望まれる。

特に、駐車場と目的地の間の距離が短い場合や、通勤などの比較的時間制約が強く、義務的な移動の場合には、不自然な動線に対する抵抗感が比較的大きくなると想定されるので、注意が必要である。

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図 パークアンドバスライドの不自然な動線のイメージ

 

 

 

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