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1-9 金沢K.Park

 

[駐車場] ジャスコ野々市店、NOA21駐車場

[実施主体] 金沢都市圏パーク・アンド・ライドパイロットシステム実施協議会

 

本事例におけるポイント

★継続的検討

★地元自治体の強力な推進

★パイロットシステムとして可能な範囲からの導入

★ 商業施設付帯駐車場の活用

 

対象とする交通(目的) 日常の交通(通勤)

 

導入

導入年月日 平成8年11月1日より本格運用開始

導入経緯 【実験実施 → 導入】

金沢市は、昭和40年代からの急激なモータリゼーションの進展により、都市内の交通渋滞が著しくなっている。また、歴史都市特有の都市構造、一極集中型の土地利用、多雨多雪の気象条件に加えて、地形上の制約や鉄道網により流入交通がボトルネックとなり、都市活動の円滑化、都市機能の活性化を妨げている。

このような背景から、交通渋滞解消のために、ハード対策とともに、ソフト対策、すなわち交通需要マネジメント施策が重要であるとして、都市交通施策の整備、検討等を重ねてきた。

このTDM施策の一環として、1989年より「金沢市パークアンドライド研究会」を設置し、都心部の慢性的な交通渋滞の緩和を図るため即効性の高い方策として通勤時パークアンドバスライドの実施に向けて調査・検討を行い、平成4・5年の試行実験を経て、平成8年11月1日より本格的に運用を開始した。

この運用開始は、駐車場収容台数に渋滞緩和等の直接的な効果が期待できない規模であえて踏み切っている。その理由として、第一にP&BRという新たなシステムへのより広範な理解と協力を浸透させるためであり、第二に、P&BRを一つの交通モードとしてとらえ、都心アクセスへの選択性を高めるという役割の重視であり、第三に低コストでシステム化することができたため、過大な投資を行わずに実現可能であったことが挙げられる。このような考え方から、まずは早期事業化と無理のない永続性のあるシステム構築に主眼をおき、運用を開始することになった。

 

表 パークアンドバスライドシステム導入の主な経緯

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