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第3章 平成10年度実施内容

 

「船舶観測データ集積・伝送システムの開発」の開発事業は平成8年度からの3年度計画で始まった。初年度は関連システムに関する技術・資料の収集整理及び分析を行いシステム構築における問題点を探り、9年度では前年度の詳細設計に基づきデータ集積・伝送装置のうち船舶搭載部、陸上部の試作及びNスター衛星通信装置とパソコン間の伝送実験及び各部の動作確認試験を行った。最終年度ではデータ圧縮、エラー訂正等を含めたプログラムを構築してのデータ伝送試験、10月には実際の船舶に搭載して、Nスター、インマルサットAを使用しての実海城におけるデータ伝送試験を行った。結果を検討し、ソフトウェアの改良を施した。

 

3. 1 機器の整備

 

陸上システムに以下の機器を整備した。

 

データ集積装置

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表3-1.データ集積装置

 

伝送装置

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表3-2.伝送装置

 

3.2 ソフト作成の改良

 

前年度に作成した船舶搭載部及び陸上部の基本部分に加え、以下のソフトを作成し追加、改良を行った。

 

(1)船舶搭載部〜陸上部間の双方向通信機能を作成

1]船舶搭載都

・陸上部からのリクエスト要求に対応したソフト

 

2]陸上部

・リクエスト先の登録機能(船名、ID、電話番号)

・船舶搭載部へのリクエスト要求ソフトを作成

・リクエスト要求によるファイル取得機能。取得できるファイルを以下に示す。

航海情報ファイル(NAV),ADCPファイル(ADC),XBTファイル(XBT)

CTDファイル(CTD),メールファイル(MAL)

 

 

 

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