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2.2.3 基本方程式の差分化

 

上で得られた式を計算機で解くために、海底から海面までの質量輸送を表す運動方程式(7)、(8)及び連続の式(9)を差分化して時間積分を行う。

 

2.2.4 境界条件

 

a)陸上遡上の先端条件について

海岸が低く、水が陸上に溢れる場合、浸水の先端での条件は次式で表す。

 

009-1.gif

 

但し、

C0:定数(0.5)

H:地盤からの水位

である。

 

b)越流条件

防波堤については、水位がその天端高を越えた場合、次式の本間公式で流量を計算する。

 

009-2.gif

 

但し、

h1:天端高を基準とした堤の前の水深

h2:天端高を基準とした堤の後の水深

C:流量係数(0.35)

C':流量係数(2.6×C)

である。

 

c)開境界条件

計算にあたっては、計算領域を限定する必要があるので、外海に境界が生ずる。外海の境界は開境界とし、津波は境界で反射せずに、進行波として通過するものとする。

 

009-3.gif

 

 

 

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