日本財団 図書館


伏木富山(ふしきとやま)港

 

(海図1162A、1162B、1183、水路参考図H-166)

(特定港、開港、検疫港、出入国港、特定重要港、第3種漁港(新湊魚港区))

富山湾南側の大半を占め、内港は国分区、伏木区、新湊漁港区、新湊区及び富山区に分かれており、日本海側における主要な貿易港及び工業港の一つである。

気象

風向は夏季が北北東で他は南西が多い。冬季の季節風は能登半島でにより弱められ、強風は西南西から南南西が多い。

海象

北東の風が強く吹くとうねりが港内に侵入する。また「寄せ回り波」(後記)といわれる特異な波浪が発生することがある。

補給 水・燃料油・氷とも十分にできる。

修理

伏木区に小さな造船所、富山区奥に大規模造船所がある。

その他

伏木海上保安部(港長)(別掲)・同 富山分室(別掲)・伏木税関支所(TEL0766-44-0163)・同 富山出張所(TEL0764-37-9895)・伏木海運支局(TEL0766-44-1367)・検疫所伏木富山出張所(TEL0766-44-0741)・入国管理局伏木港出張所(TEL0766-44-0784)・同 富山港出張所(TEL0764-37-9444)・伏木測候所(TEL0766-44-0161)・伏木港管理事務所(TEL0766-44-0277)・富山港管理事務所(TEL0764-47-7131)・富山新港管理局(TEL0766-84-8292)・伏木港湾労働福祉センター(TEL0766-44-2305)・富山新港港湾労働福祉センター(TEL0766-82-6241)・富山港湾労働福祉センター(TEL0764-37-7152)・伏木漁協(TEL0766-44-1809)・新湊漁協(TEL0766-82-3147)

 

国分区及び付近

 

東防波堤基部から東方の伏木区北西部に至る埋立地には石油関係の企業が立地している。

目標

鉢伏山(高さ178m)東防波堤の西方3.2kmにあり、南東方付近に仏舎利塔がある。

大師ヶ岳(高さ254m)鉢伏山の北西方1kmにあり、この山とともに平地にそびえて顕著。

波浪観測塔国分航路入口東側にあり、黄色灯付。

障害物

東防波堤灯台北西方400mkウナガシマ(高さ1.1mの岩)から北西方約1km間の沿岸の岩礁。

注意

入口付近では、波浪による標砂の堆積で水深が減少し、底触事故が多い。

 

伏木区及び付近

 

小矢部川の河口に位置し、古くから対岸との貿易港として栄えた港であり、背後は臨海工業地帯で、主な輸出入貨物は石油製品・木材などである。

障害物

庄川河口付近の浅水域。

注意

庄川を小矢部川と誤認しないこと。内港は小矢部川の流砂により水深が減少することがあり、また常時掘下げ作業が行われており、作業船や土運搬船の往来が多い。

 

新湊(しんみなと)魚港区

 

沖合の海底地形が海脚と海底谷が複雑に入り乱れた好漁場を形成しており、富山県内屈指の漁港として栄えている。

 

新湊区及び付近

 

堀込式の港湾で通称「富山新港」と呼ばれ、主として大型の木材・石炭積載船及び外航コンテナ船が定期的に出入する。富岩運河は貯木場として利用され、岩瀬運河はプレジャーボート等の係留地として利用されており、両運河とも水深は2m以下である。背後の富山市は県庁所在地で、城下町・売薬の町としても知られているが、海陸交通の便が良く、電力・水が豊富なことから工業都市として発展している。

障害物

西防波堤灯台北西方約3kmにある日本海石油シーバースの半径250m以内の海面にあるフローティングホース(風浪により常時振れまわっている)。神通川河口付近の浅水域。

注意

神通川の流れ及び「あいがめ」(後述)

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION