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ここでは、大崎上島に住む高齢者が生きがいをもって島で暮らせるための事業メニューの一つとして提案した社会参加拡充への支援プロジェクトとしての「大崎上島生きがい学級(仮称)」の展開方法について提案する。

 

ア 「大崎上島生きがい学級」での学習の領域

 

「大崎上島生きがい学級」は、高齢者の生きがい・社会参加拡充への支援プロジェクトとして提案するものである。

ここでは、島の住民を対象とした生涯学習としての「大崎上島ふれあい学級(仮称)」の内部に、高齢者を対象とした学習の場として「大崎上島高齢者生きがい学級」を開設するものである。

こうした学級の開催・運営は、高齢者個々が自己の啓発や生きがいの向上につながるのみでなく、高齢者相互の交流の活発化、地域社会や社会経済動向に関心をもち、様々な地域課題に積極的に参加・関わる高齢者を増やしていくうえでも効果が期待できる。

学習の領域としては、高齢者の社会参加を促進するためのボランティア活動や高齢者の介護、技術・技能の収得を通しての再就職など、地域社会への参加を促すカリキュラムや島の歴史・文化を学び、その知識を活かして観光客へのボランティア活動や島の再発見につなげていくようなカリキュラムなどが想定できる。

 

●「大崎上島生きがい学級」で想定できる学習領域

 

1) 社会参加の促進…ボランティア活動、高齢者の介護など

2) ふるさとへの理解…大崎上島及び周辺の歴史と文化財など

3) 知識・技能の習得…再就職・新たな業おこしなどのために

4) 時代への適応…かしこい消費者、身近な法律、経済動向など

5) 健康の維持・増進…こころの健康、からだの健康、食生活など

6) 自主活動・地域活動…区活動、サールづくり、文化祭、カラオケ大会など

 

 

 

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