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・回数割引の多様化と割引率の強化

・一日乗車券の発行

・鉄道・バス利用者の買い物割引(商店街等とのタイアップ)

・鉄道・バス利用者の観光施設料金の割引(施設等とのタイアップ)

・鉄道・バス利用のツアーの企画

・観光シーズンにおける企画電車の運行等

 

3. 行政の役割

(1) 乗り入れ事業推進に向けての調整

鉄道乗り入れの直接的な当事者は、遠州鉄道と天竜浜名湖鉄道などであるが、乗り入れ方式をはじめとした具体的な検討においては、調整を図らなくてはならない点が多く存在すると考えられる。行政サイドは、これらに対して積極的に調整機能を果たしていくことが求められる。

遠州鉄道の乗り入れは、天竜市内の中心部に直接アクセスするものであり、交通環境、まちづくりや地域経済などに大きな影響を与えるものである。この意味で行政としても常に当事者意識を持ちながら調整を図ることが重要である。

 

(2) 事業資金面でのバックアップ

先にあげた、平成4年度に実施した可能性調査の結果によれば、乗り入れのための初期投資として、巨額な経費が必要である。

事業費用の確保については基本的には事業主体に帰する問題であるが、当事者の一方が天竜市も出資している第3セクターであることや、事業自体の公共性が高いことに鑑み、地域全体の問題として位置づけ、極力制度資金(公的な補助金等)の導入を図ることが求められる。

これに対して、行政サイドとしては、地方財政状況の厳しい折柄ではあるが、財政的対応能力の範囲内において、積極的な対応が求められる。

 

(3) 公共交通の再編成に向けての調整の視点

 

 

 

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