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また、生ごみの肥料・堆肥と地域農産物の循環を構築するためには、消費者と生産者とが連携し、信頼関係を築くことが大切であり、消費者と生産者が交流を深め、「顔の見える関係」を構築することが望まれる。そこで、生ごみ肥料・堆肥を使用して生産した農産物は、生ごみ肥料・堆肥を供給した消費者に優先的に販売したり、消費者が自分の出した生ごみ肥料・堆肥が使われている農地を見学し、その農地で農業を体験するなど、消費者と生産者が交流する仕組みづくりが望まれる。

 

(2) 各主体の役割分担

練馬区で生ごみ資源化システムを有効に機能させるためには、各主体に次のような行動が求められる。

 

ア 区民

 

○ 生ごみ資源化への理解・協力

生ごみ資源化の目的を理解し、生ごみを自家処理するか、家庭処理又は地域処理のいずれかの方法で、生ごみ資源化に協力することが必要である。

○ 分別の徹底

良質の肥料・堆肥をつくるには、生ごみ以外のものや大量の油分など、生ごみ資源化には適さないものを入れないことが絶対条件である。生ごみ資源化システムに参加する人には徹底したごみの分別が求められる。

○ 地域処理における日常の維持管理

地域処理に参加する人は、協力して日常の維持管理を行う必要がある。

○ 地域農産物の購入

区民は、生ごみ肥料・堆肥を使用して生産した農産物を積極的に購入し、生ごみ肥料・堆肥と地域農産物の循環を促進することが望まれる。

 

 

 

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