日本財団 図書館


―基礎自治体やそれに含まれる住区の開発

―基礎・初等・中等教育

―保健、公衆衛生

―文化活動(読書室、劇場、図書館、博物館、儀礼、伝統慣習)

―水利、潅漑、公園整備事業

―社会福祉

―環境整備

―文化・歴史・建築遺産の維持管理

―スポーツ、観光の奨励、育成

以上のような住民の意思が反映される(べき)基礎自治体の活動を保障するため、基礎自治体は財産、独立した予算をもち、法人格をもつ。構成区において基礎自治体の格を得ようとする運動が起こる最大の要因がここにあると考えられる。

 

イ 議会構成と権限

 

基礎自治体の議会は基礎自治体における議決機関であって、地方自治機関と定められている。議会は基礎自治体の住民によって直接選挙によって選出された議員によって構成され、その任期は4年である。各基礎自治体議会の定員はその人口に応じて以下のように規定されている。

基礎自治体の議会は以下に示すように広範な機能、権限をもつ。

 

図表3-4 基礎自治体の議員定数

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上述のように議会の役割は実に多岐にわたっている。さらに、基礎自治体の議会は他の諸機関の権限の範囲外である場合、その他の地域的な諸問題の解決に努める。議会が基礎自治体の中心に位置していることは、それが議会活動だけでなく行政の組織化と諸活動に関する規則も採択し、議会内の委員会活動などにも具体的指針を与えることからもうかがい知ることができる。

 

 

 

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