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図表2-10にCNG自動車の構造を示すが、天然ガスは高圧で貯蔵された容器から燃料配管を通って減圧弁を介してエンジンに供給される。この構造は、基本的にすべてのCNG自動車に共通である。

 

図表2-10 CNG自動車の構造

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CNG自動車用の圧縮天然ガス充填設備として、急速充填設備と昇圧供給装置(小型充填機)が実用化されている。急速充填設備は、CNG自動車へのガス充填をガソリンスタンドと同様に、1台当たり数分間で行うことのできるもので、一般車両へガスを販売する充填所(エコ・ステーション等)や、多くの車両を有する事業所の専用充填所(バス車両基地の充填所等)に適している。一方昇圧供給装置は、CNG自動車と原則的に1対1で設置する小型の燃料供給装置で、数時間をかけてガスを自動車の最高充填圧力まで充填するものである。少数のCNG自動車を運用する事業者等に適している。

 

イ CNG自動車長所・短所

 

CNG自動車の最大の長所は、排出ガスがクリーンであることである。図表2-11に示すように、CO2の排出量はガソリン車より2〜3割低減でき、NOx、CO、HCといった環境汚染物質の排出量は少なく、SOxは排出されない。

 

 

 

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