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1) 機関データの自動計測・自動記録機能

2) 個船とデータベースとの双方向アクセス機能

3) 適正な機関整備計画立案機能

このような手法により、情報を共有することで体系だった機関の保守管理を行えるようになり、以下項目のような機関保守管理の適正化がなされるであろう。

1) 適正な整備計画、オーバーメインテナンスの回避

2) 故障診断システムの構築

3) 初期投資と整備費用との最適バランス計画

 

4.4 機関の開発・設計へのフィードバック

機関性能或いは信頼性の低下に対する各部品劣化の寄与度が明確になることにより、機関の開発・設計にとって重要な指針が得られる。即ち、改善・改良すべき部品系統の優先度を判断する場合の重要な材料となることには間違いない。

突発的な事故を防止するアプローチは別途必要であるが、経年劣化によって引き起こされる事故のリスクを可能な限り低減せしめ、且つ、機関の製造、運転、保守をも含むトータルライフコストをミニマイズするアプローチの第一歩が示されたことも、本研究の重要な成果のひとつである。

 

 

 

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