調査内容
1.調査項目と調査内容
(1)神戸港の港湾物流事業者を取り巻く現状の把握
既存文献および統計資料等を基に、神戸港物流事業者の港頭地区における貨物取扱の現状と港湾物流事業者の経営環境の変化を整理することにより、神戸港の港湾物流事業者を取り巻く現状を把握した。
(2)神戸港港頭地区通過貨物の物流動向調査
神戸港における貨物の流れに関する現状把握の深度化を図るため、神戸港所在のターミナルオペレーターを対象としたアンケート調査により、港頭地区を素通りするコンテナ貨物の追跡調査を行い、神戸港外貿コンテナ貨物流動の現状把握の深度化を行った。
(3)港湾物流に対する利用者ニーズの把握
港湾物流に対する利用者の意向を把握することを目的としてアンケート調査及びヒアリング調査を実施した。
特に、外貿コンテナ貨物の取扱いが多く、神戸港を素通りする流通経路を持つ荷主企業若しくは、近年外貿コンテナ貨物の取扱いを神戸港から他港にシフトさせた荷主企業については、ヒアリング調査を実施することにより、神戸港を回避した要因やそのことによるメリットについて把握した。
(4)港湾物流事業者の意向等把握調査
神戸港の港湾物流事業者が感じている問題点及び今後の事業展開の方向性等を把握することを目的として、神戸港の港湾物流事業者を対象にヒアリング調査およびアンケート調査を実施した。
(5)国内主要他港の物流動向等調査
神戸港と同様の課題を持つ国内他港の物流事業者へのヒアリング調査を実施し、港湾物流における課題解決方策および物流事業活性化のための具体的な取り組みについて把握した。
(6)神戸港の港頭地区の物流事業活性化方策の検討
以上の調査結果を踏まえ、神戸港の港頭地区における物流事業の活性化のための課題について整理・検討した。
また、検討された課題を解決するための方策を、(4)及び(5)で把握した調査結果を参考にしつつ、「神戸港の港頭地区における物流事業者の活性化の方向性と具体的方策」として取りまとめた。
