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6.3.3 軌道狂いと車輌左右振動についての解析

 

(1) まえがき

鉄道車両の乗心地は上下振動と左右振動について論じられる。上下振動と高低狂いの関係については、昨年度その基本的な解析を行ったので、ここでは左右振動と通り狂いの関係について解析を行う。

 

(2) 断面モデルによる解析

1) モデルと理論式

この場合の車両のモデルとしては、通常の安定走行ができる車両であれば、横動遊間によって通り狂いの影響は緩和されることとなるが、厳しい場合として曲線でフランジによって案内され、あるいは両側車輪の径差によって片側レールにフランジが密着して走行する場合を考え、図1の2剛体1質量モデルを第1モデルとして考えた。この場合、水準狂いの影響に関しては無視している。

 

134-1.gif

 

図1 1軸台車車両の左右第1モデル

 

このモデルで、そのエネルギーと散逸関数をもとめると次のようになる。

134-2.gif

 

 

 

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