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写真=笹川記念保健協力財団提供/Courtesy SMHF

1997年10月30日、ニューヨークの国連本部に世界各国から人々が集い、「尊厳の確立」-ハンセン病のない世界-をテーマとする大規模な展示会が開催された。300人以上の人々が出席した開会式のテープカットに続いて、国連事務総長のコフィ・アナン氏は開会の挨拶の中で「ハンセン病の制圧は近い将来実現するところまで来ています。われわれはこの病気にかかった人々に適切な医療を提供するだけではなく、その人々の人間としての尊厳が確保されるように努めねばなりません。これは地球上に生を受けた人々の普遍的な権利であります」と述べました。

 

日本財団とアイデア(共生・尊厳・経済向上のための国際ネットワーク)及びWHO(世界保健機関)が主催したこの展示は、10月30日から11月19日までニューヨークの国連本部のロビーで開催され、期間中に数万人の見学者が訪れました。この展示は、過去50年間のハンセン病医学の大きな成果と同時に、ハンセン病にともなう偏見と差別の問題にも焦点を合わせたものでした。

 

 

 

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