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3. 初心者の特性

 

ここでは、第1から第2ステップを中心に話を進めます。相手はバードウォッチングの初心者が多いと思われるので、その特性を考えてみましょう。以下に、経験者と初心者のギャップについて『あなたもバードウォッチング案内人』176ページからを参考にまとめました。

見つけにくい鳥を示そうとしたり、見分けが大変な鳥の識別にこだわったり、話が難しい内容になったり、専門用語を多用したり…。

知識や経験が豊富な人ほど注意しなくてはならないことがあります。自分を基準にして、観察や案内をしてしまうと、相手の興味にあわない不親切な対応になってしまうことが少なくありません。バードウォッチング経験者が初心者をご案内する場合、知識、経験、技術の差を意識しておく必要があります。

 

1] 野鳥が見つからない

初心者は、経験者が思っている以上に野鳥が見つけられないものです。初めのうちはなかなか見つからないことや、どうしたら見つかるかを教えてあげることなどが親切な対応です。

 

2] 野鳥が見分けられない

初心者は簡単に種類が見分けられないので、慣れが必要なこと、見分けやすい種類や見分けにくい種類、見分けるばかりが楽しみではないことなどを説明します。たくさんの野鳥を見せても、説明不足の場合、「難しい」「自分にはできない」と思って意欲をそがれてしまう場合があります。

 

 

 

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