日本財団 図書館


1 都道府県名

鳥取県

 

2 モデル地区名

郡家地区地域安全活動促進モデル地区

 

3 重点となる活動項目

(1)地域安全活動組織の充実

地域防犯活動促進モデル地区の指定を契機に、管内の防犯連絡所を対象とした防犯連絡所連絡会を設立し、委嘱式の開催、定期的な班長会議等の開催により、地域安全活動推進の意識高揚と地域安全活動の中核的リーダーの育成を図った。

(2)地域安全情報の提供等

○ 犯罪被害に対する自主防犯意識の高揚を図る目的から、夏・冬時期に防犯協議会等2団体とタイアップして、地域の犯罪発生傾向、毒劇物使用犯罪への対応等を掲載した地域安全ニュースを作成し、管内全世常に配布した。

○ 秋期には、防犯連絡所独自による同趣旨の防犯連絡所だよりを作成し、管内全世帯に配布した。

(3)犯罪弱者に対する保護活動

○ 管内各町で行われている高齢者社会福祉事業を支援し、さらに、事故老人・徘徊老人の早期発見、犯罪被害防止指導を目的として、各町ごとに地域の各種事業者と連携した「高齢者ふれあいネットワーク連絡会」を構築し、高齢者対策を推進した。

○ 幼児・女性対象のいわゆる「声掛け事案」に対処するため、管内の要所に「こども110番連絡所」を設置し、地域住民、町教育委員会、学校、保護者等と連携して、犯罪被害防止活動を推進した。

(4)犯罪発生抑止のための活動

○ 管内5町の町議会に対して働きかけを行った結果、「薬物乱用防止と青少年の刃物使用犯罪防止に関する決議」が議決された。

○ 少年の薬物乱用防止活動の一環として、管内の5中学校・1高等学校生徒を対象に、「薬物乱用防止教室」を開催するとともに、アンケート調査、ちらし配布、講習会での説明など広報活動を推進した。

○ 高齢者対象の講習会、幼児期教育を含めた保護者対象の講習会など各種会合を通じて、悪徳商法被害防止、少年の健全育成、警察の被害者対策等の説明を実施して、各種犯罪被害防止広報を推進した。

(5)盗難被害防止活動の推進

○ JR各駅前自転車置場の自転車盗難被害が多発していることから、管内9駅の自転車点検と広報活動を実施し、盗難防止活動を推進した。

○ 管内の国道沿いの自動販売機荒らし事件が多発していることから、広報紙発行により、各事業者に対する事件情報の提供、地域住民への提報要請など、盗難被害防止活動を推進した。

 

4 活動事例

郡家警察署管内においては高齢者の占める割合が30%弱と高く、また、独居高齢者が死後数日を経て発見されたり、行方不明になった翌日に川で水死体で発見されるなど痛ましい事案が散見される状況にあり、高齢者が安全に日常生活を送ることのできる保護者対策が急がれている。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION