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ウ 1市5町各支部防犯実働隊員が石巻警察署で行われた年末年始特別警戒出動式に参列した後、12月1日から1月7日までの38日間に及ぶ年末年始警戒期間中、警察官と協働して地域内の地域安全パトロールを実施した。

(3)青少年の健全育成活動

ア 管内中学校・高等学校の生徒、教論を対象として、覚せい剤等薬物乱用防止教室を開催した。(述べ10高校,14中学校で開催、参加人数6,198名)

イ 石巻市防犯協会と連携し、少年非行防止・健全育成を祈念したふれあい活動「少年少女防犯隊防犯診断パトロール」を実施した。

(4)有害環境排除活動

ア 少年による刃物使用事件が相次ぎ大きな社会問題になっている現状から、警察と連携して刃物回収箱を設置し、不必要な刃物を回収することにより、刃物の不法携帯等が一掃され,この種事犯の未然防止を図ることができた。

イ 児童等に対する声掛け等の事案が発生し,児童生徒や父母及び地域住民に不安を与えていることから、不審者、変質者から児童生徒を守り、子供が安心して助けを求められる場所として「こども110番の家」を設置し,被害防止及び保護・通報体制を確立した。(郵便局、コンビニエンスストア,ガソリンスタンド、理・美容店,一般世帯等158箇所に設置するとともに、管内全域に拡大準備中である。)

(5)地域安全ニュースの発行

地域で発生した身近な犯罪の防止対策及び金融機関、コンビニエンスストア、ぱちんこ店、同景品買取所等職域ごとの犯罪防止対策等を掲載した「地域安全ニュース」等を33回、15,800部を発行し、町内会、地域防犯連絡所員等を通じ回覧方式で地域住民に情報提供した。

 

5 モデル地区活動の効果

(1)自主地域安全活動体制の確立

1市5町各防犯協会員の中から委嘱された地域安全活動推進指導員・推進員が中核となり、防犯協会員、地域ボランティア、地域住民等の協力を得て、それぞれの地域内のリーダー的な役割を担い、地域の実情に応じた自主地域安全活動を強力に推進したことから、地域住民に「地域の安全は自分たちで守る」との防犯意識の高揚が図られた。

管内に設置している単位防犯協会(20支部)及び各単位防犯協会傘下の防犯実働隊、同婦人部並びに地域防犯連絡所(667箇所)の活性化が図られ、自主地域安全活動の推進と各種行事に対する積極的参加が定着した。

(2)自転車防犯登録の推進

関係機関・団体との連携により、自転車防犯登録の広報を徹底した結果、管内における平成10年中の登録数が7,906台と増加するとともに、自転車盗の検挙及び放置自転車の還付件数が増加した。

(3)犯罪発生状況

平成10年中の管内における刑法犯の発生は、2,961件であり、前年比+161件と増加しているが、地域住民が身近かに感じている侵入窃盗については、大幅に減少した。

 

 

 

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