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第2章 九州における外貨定期コンテナ輸送体系の現況

 

1. 外貿定期コンテナ航路の現状

 

(1)外貿定期コンテナ航路および内航フィーダー航路の現状

 

1]外貿定期コンテナ航路

 

九州地方における外貿定期コンテナ航路の現状をみると、北九州港、博多港、長崎港、伊万里港、大分港、細島港、志布志港に開設されている。また、航路の多くは、北九州および博多発着となっており、九州地方においてはこの2港に航路が集中している。

博多港では、北米や欧州方面への航路が充実している。また、その頻度については、ほぼ週に1便が確保されている。一方、北九州港では、アジア方面の航路が充実している。頻度については、その他の航路も含め、ほぼ週に1便が確保されている。特に韓国航路は月に25便と突出して高く、ほぼ毎日運航されていることになる。

また、西部経済圏内の長崎港、伊万里港についてみると、長崎港には中国航路、伊万里港には韓国航路が開設されている。長崎港における中国航路の運航頻度は月に2便、また、伊万里港の韓国航路は週に1便となっており、北九州港や博多港と比べて運航頻度が低い。また、開設年については、いずれも1997年と新しく、相手国側の船社による航路となっている。

九州地方におけるその他の外貿定期コンテナ航路の状況をみると、大分港では韓国航路、東南アジア航路(休航中)、中国航路、細島港では韓国航路、台湾航路、志布志港については東南アジア航路、中国航路が開設されており、いずれもアジア方面へ特化している。大分港および細島港の各航路の運航頻度はほぼ週に1便が確保されている。また、各航路の開設年度は、志布志港の東南アジア航路(1989年開設)以外は、1990年代以降と比較的新しい時期に開設されており、それらの多くは相手国側の船社による航路となっている。

 

表2-1-1 外貨コンテナ定期航路

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