日本財団 図書館


6.3 雑音環境調査

鉄道システム環境における諸条件で雑音データを収集することができた。データは各種のアンテナや車両形式、走行状態(力行、惰行、回生制動)におけるもの等、多くを収集した。最大の雑音レベルを表6.3-1に示す。

 

表6.3-1 最大雑音レベル

090-1.gif

 

7. 今後の課題

 

本開発事業で検討したシステムは無線を使用した移動閉そくであり、列車位置検知は列車側で行う保安システムである。したがって、以下のような課題を今後検討していく必要があると考える。

(1) 鉄道法規との整合性

(2) 電波資源の獲得

(3) 実用化に向けた深度化

(4) 安全性評価

(5) 実用前試作機による実車試験

 

8. むすび

 

本開発事業を通して、将来的にも利用価値の高まることが見込まれる無線による先進的信号システムについて各種の検討を実狩し、システムの機能について試作システムを制作し動作確認と性能評価を行うことができた。これらによって本システムを実現するための、多くの知見を得ることができ、また実用化のために今後検討すべき点も明らかになった。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION