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2. 開発の進め方

 

2.1 基礎的前提条件

 

本開発事業では、無線による先進的な信号システムの詳細検討を行い、そのシステムの中の主要素である、トランスポンダ型列車検知装置と模擬保安伝送装置を試作する。トランスポンダ型列車検知装置については実用レベルの評価を行う。

 

(1) システム検討

列車位置を車上側で検出し、無線によって地上-車上間の情報を伝送することを基本とする保安システムの詳細検討を行う。

 

(2) 試作装置の製作

無線による先進的信号システムの基本的な構成装置となるトランスポンダ型列車検知装置と模擬的な保安伝送装置の試作を行う。

前方列車位置情報等から列車間隔を安全に保つ機能を実現する。また装置異常時にも安全側の列車制御を行う機能を実現する。

 

(3) 無線周波数帯雑音環境調査

実際の鉄道システムにおける無線周波数帯の雑音の調査を行う。

 

2.2 試験計画

 

試験計画は次のとおりで、詳細は資料1「試験項目一覧」に示す。

 

(1) 一般検査

各装置の外観、構造寸法、配線検査を行う。

 

(2) トランスポンダ型列車検知装置の性能試験

トランスポンダ型列車検知装置の基本性能について試験する。

 

(3) 模擬保安伝送装置の試験

模擬保安伝送装置の基本性能であるデータの授受などについて確認する。

 

(4) 列車間隔制御機能の確認

列車間隔制御機能としての速度制御パターンの作成、位置補正などについて確認を行う。

 

(5) 無線周波数帯雑音環境調査

実際の鉄道システム環境において無線周波数帯の雑音の測定を行う。

 

2.3 事業実施日程

 

資料2「事業の主たる実施事項および実施日程」に示すとおりである。

 

 

 

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