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2]模擬保安伝送装置

パソコン、無線LANボード、システム評価のための表示器で構成され、地上-車上間、地上-地上間の各装置間で小送信電力無線LANによりデータの授受を行う。

 

3]列車間隔制御機能

車上において、自列車位置と、前方列車位置から、前方列車の最後尾位置に停止余裕距離を加えた点を停止位置とする速度制御パターンを作成し、模擬的な走行を行う。

 

(3) 雑音環境調査

実際の鉄道システムの地上車上の現場環境において、無線周波数帯の雑音の調査を行う。

 

1.3 開発の成果

 

本事業における開発の成果は以下の通りである。

(1) システム検討(3項参照)

システムの詳細検討により以下の成果が得られた。

1]速度制御パターンを作成するために必要な情報伝送において、実現可能な伝送周期と制御に必要な情報の整理ができた。

2]隣接する制御ゾーンを列車が移動したときでも、連続的な列車制御が可能なシステム構築ができた。

3]制御ゾーンを越えた情報伝送の実現性の確認ができた。

4]立ち上げ時における列車制御の安全性を確保できる見通しがついた。

5]電源断および機器故障時の安全性評価を行い、実現可能となる見通しがついた。

6]最小運転時隔の検討を行い、伝送周期との関係が明らかになった。

7]各装置のインテリジェント化が可能であるため、保守性の向上に対する見通しがついた。

 

 

 

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