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今後の課題としては;

(1)今回の機種についてまだ基準を満たさないものがあり、今後対策とその結果の測定を継続する。

(2)本年度は放射電磁界イミュニティ・ファーストトランジェント/バーストイミュニティと静電気放電イミュニティおよび放射妨害(EMI)の項目のみについて計測を行ったがIEC60945の測定項目には今年度の

(a)静電気放電イミュニティ試験

(b)放射無線周波数電磁界イミュニティ試験

(C)ファーストトランジェント/バーストイミュニティ試験

(d)エミッション(放射性)

の他に

(e)エミッション(伝導性)

(f)雷サージイミュニティ

(9)伝導無線周波数妨害イミュニティ

(h)伝導低周波妨害イミュニティ

(i)電源変動イミュエティと電源瞬時停電イミュニティ

等があり今後残された項目(e)〜(i)について総合的な測定と評価が必要となる。

(3)EMC環境は近くにある機器が相互に影響を与える。船舶内のように狭い場所に閉ざされた環境でのEMCについての実態を調査する必要がある。航法機器等に影響を与えることがないような対策がとられなければならないので船上を考慮した現場での調査検討が必要となる。

(4)CEマーキングは全電気電子機器が対象となるので、本年度対象とした4機種以外の機種についても業者の要望があれば対応できる準備が必要となる。

本年度から船用機器のEMCについて着手した。今後は上記の方針に添って調査検討を継続して進めることが望まれる。

本年度の調査検討を進めるに際してご指導を受けた運輸省、測定施設を提供してくれた船舶艤装品研究所および作業を担当した委員など関係者の方々のご協力にお礼申し上げて報告と致します。

 

 

 

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