日本財団 図書館


・基板のグランドの強化

基板のグランドの面積を出来るだけ多くし、電位差を生じないようにする。

・シールド特性の良い筐体を使用する。

・160MHzで電磁波の放射はCPUのクロックの高調波と考えられる。従ってCPUのクロック回路に高調波を押さえるフィルタを挿入する。

 

(3)スピードコントローラ

この供試品は電力制御装置と同じ様な機器であるため、電力制御装置の対策案で改善されると考えられる。更に、例としてフィルタが考えられ、効果があるものとして検討中である。

 

(4)油分濃度計

すでに放射無線周波数電磁界イミュニティ対策等を試みた供試品であるため、筐体のシールドの強化などが施されていた。そのため、電磁放射レベル(エミッション)の低減対策としてく警報線の端子に3種類のEMIフィルタを使用したが十分な効果は得られなかった。

提案:警報線の端子にEMIフィルタを挿入し、電磁放射レベル(エミッション)を低減させるための対策としてはこれが限度であり、今後基本的な設計から考慮する必要があると考えられる。

 

13.3 対策展望

EMC対策は製造者にとって重要であり、CEマーキングの取得は、EU圏への製品の輸出に急務である。

EMC対策は標準的あるいは一般的な対策として次のような方法がある。

・電源ラインには必らずラインフィルタを入れる。

・各入出力の信号ラインにもノイズフィルタを入れて、所用の信号を伝えさせる。コンデンサも有効である。

・各入出力の信号ラインのインピーダンスを極力低くおさえる。

・筐体のシールド特性を改善するも

・アースを確実に行なう。

以上の他にも種々あるが、個別のケースに対しては満足な結果が得られない場合もある。このような場合、試行錯誤的に考えられるさまざまな対策措置を実施していかなければならない。追加的な対策ではEMCの基準が満足できなければ、

・回路/機器設計の基本部分からの検討

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION