9.1.2 電磁放射レベル(エミッション)の測定(IEC60945-9.1)
不要電磁放射測定中は、EUTを通常の試験条件で作動させ、最大放射レベルを正確に把握するため、伝導または放射の放出レベルに影響すると思われる装置の置きかたを種々変化させる。EUTが一つ以上の動作モード、例えば、作動とか、待機等の状態にある場合、最大の放射レベルとなる状態を確認し、そして、その状態で十分な測定を行なう。
EUTにアンテナ用接続部があれば、それを非放射性の人工アンテナに終端する。
測定帯域内で動作する送信機を含んだ装置は、放射試験に対して作動状態にしておくが送信状態にしてはならない。
外部電磁環境とEUTとのインターフェースをポートと呼ぶ。放射または、影響を与える電磁界の通路となるEUTの物理的な境界は、囲い型ポートである。
試験条件の概要を次表5に示す。
(1)囲い型ポートからの輻射による放射
本試験は、無線受信機のような、船上にある他の装置を妨害すると思われる装置(アンテナを通らない)によって放射された信号すべてを測定するものとする。
周波数範囲150kHz〜1GHzにわたる、囲い型ポートから3mの距離における放射の限度値を図20に示す。
電磁放射レベル(エミッション)の測定方法を図21に示す。