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オシロスコープの一例を<図 7-1-9>に、測定方法の一例を次に示す。

(a) 測定の準備:専用のプローブを用いて被測定信号とオシロスコープの接続を行う。プローブを使うことにより誘導電圧などによる妨害がなくなり、波形がきれいに見える。なお、直接の接続では、交流のピーク電圧で60Vしか測れないので、必要に応じて10:1のプローブを使う(10倍の600Vまで測定できる。)。

(b) 画面の調整:プローブを構成信号端子にあて、輝度、照度、スケール、電圧・電流感度、掃引時間などの調整を行う。

(c) 波形の測定:プローブの接地端子を被測定機器のアース部分に確実に接続する。プローブを被測定部分に当て、感度切換、掃引レートを観測しやすい振幅に設定する。

 

420-1.gif

<図 7-1-9>オシロスコープ

 

オシロスコープの測定に当たっての留意事項を次に示す。

(a) オシロスコープの感度は、被測定信号を入力して、垂直方向に1目盛(1divと呼ぶ。)の振幅を得るのに必要な電圧のことである。通常のオシロスコープは8目盛(8div)となっている。

 

 

 

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