日本財団 図書館


なお、接地線には塗装を施してはならない。

(1) ユニット導入部でのケーブルの接地

ユニット導入部でのケーブルの接地は、次の要領で行う。

(a) ケーブルのがい装とシールドは、両端ともユニットの接地端子に接続する。接地端子が無い場合は、ユニット自体の接地箇所と同一箇所に接地する。

(b) 簡易形ケーブルクランプのみで接地を取る場合は、編組線や0.6〜1.0mmの錫めっき軟銅線などを用いる。

ケーブルがい装の防食塗装をはがさないと接地効果はないので注意する。

(c) 接地は最短距離で行う。接地線の接地抵抗は、0.05Ω以下が望ましい。めっき軟銅線1本で不必要に長くすると、高周波雑音の除去効果が期待できないので注意する。

ユニット導入部でのケーブルの接地方法の一例を、<図 2-5-1>に示す。

 

290-1.gif

<図 2-5-1>ユニット導入部でのケーブルの接地方法

 

(2) 貫通金物部でのケーブルの接地

ユニットへケーブルを導入するとき電線貫通金物を使用した場合の貫通金物部でのケーブルの接地方法の一例を<図 2-5-2>に示す。

編組線は、ケーブルのがい装にはんだ付け又はクランプによって取り付け、電線貫通金物に対して下部に引き出し、接地する。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION