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気象ファックスの放送局は世界中に海岸局が配置されており、各々の放送局ごとに放送スケジュールが定められている。

日本国内における気象ファックスの放送局はJMH・JMJ・JCC・JFA(コールサイン)の4局が配置されている。([付録-11]参照)

気象ファックスの構成を<図 5.1.2>に示す。

 

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<図 5.1.2>気象ファックスの構成

 

5.2 気象観測衛星「ひまわり」受信装置

気象観測衛星「ひまわり」から送られてくる気象情報画像は、テレビの気象情報としてなじみの画像である。この「ひまわり」は、世界気象機関(WMO:World Meteorological Organization )が推進している全世界常時気象観測体制に協力する目的でわが国が打ち上げたもので、現在のものは5号機のGMS-5である。

「ひまわり」の観測項目は、可視赤外走査放射計による地球表面の雲の分布、地面・海面・雲の頂部の温度、並びに水蒸気の密度である。

「ひまわり」は地球の自転と一致して周回しているいわゆる静止衛星で、その位置は、赤道面と一致する軌道面上の東経140度、高度は 35,860 kmである。

世界の気象観測衛星は、この他にも4ケ国の4個の観測衛星が打ち上げられている。これら衛星の配置とそのサービスエリアを<図 5.2.1>に示す。

 

 

 

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