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(1) 各機器は試験にさきだち内部の清掃、各部の締付けのゆるみの有無を調査し、また各種計測用温度計・計器の準備を行う必要がある。

(2) 試験内容を十分に検討して疑問がないようにしておく。

(3) 必要と認めれば予備試験を行う。

(4) 該当する電気機器の規則、規格、添付成績書、取扱説明書などを調査、研究し、その性能、操縦並びに取扱いに十分な知識を得ておく。

(5) 関係各部と十分な連絡、協議を行う。

 

3・1・4 調査確認事項

試験に際しては、特に次の事項について調査をしておく。

試験を行うに当っては、陸上試験成績書と照合するほか、他部に関連がある機器については主務部の成績表を十分に調べておくこと。

(1) 設置の適否   (2) 動作の良否   (3) 操縦及び取扱いの難易   (4) 振動、衝撃、騒音の程度   (5) 温度上昇の程度と異常温度の有無   (6) 整流の良否   (7) 誤差の程度   (8) 絶縁の良否   (9) 照明の適否   (10) 通信の程度   (11) 防水の良否   (12) 漏水の有無   (13) 分解、点検、手入及び取換えの難易   (14) その他必要な事項

 

3・1・5 計測器具及び測定上の注意

(1) 計器

計器は、船内装備の計器を使う。ただし、造船所で標準計器により校正された計器とあらかじめ照合されることが必要である。

固有計器以外に計器を使う場合は、あらかじめ校正された1級以上の電圧計や電流計を使うこと。

(2) 絶縁抵抗の測定

絶縁抵抗の測定は、原則として電気機器にあっては運転の前後に行い、特に指定がなければ直流500V絶縁抵抗計を使うこと。ただし半導体素子などを含む回路の測定には十分注意して測定を行うこと。

(3) 電流の測定

交流三相回路の電流の測定は、R.S.T.各相について行うのを原則とするが、三相平衡負荷の場合はS相の電流のみを測定してもよい。

(4) 電圧の測定

交流三相回路の電圧の測定は、R-S. S-T. T-Rの各相間について行うのを原則とするが三相平衡負荷の場合はT-R相のみを測定してもよい。

 

 

 

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