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ここに

Tn;任意の負荷電流に対するトルク(kg・m)

T1;定格トルク(kg・m)

In;任意の負荷電流(A)

I1;定格電流(A)(ただし界磁電流一定)

図2・35(i)は分巻電動機のトルク特性である。

(b) 複巻電動機のトルク特性

複巻電動機の場合は、電機子電流により複巻コイルの磁束が発生するので、分巻電動機のように単純に負荷電流に比例するとして求めることはできない。従って実測法又は損失分離法が適用される。

図2・35(ii)は複巻電動機のトルク特性を示す。

 

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(i)分巻電動機のトルク特性

(ii)複巻電動機のトルク特性

(iii)直巻電動機のトルク特性

図2・35

 

2・3・9 絶縁抵抗試験

交流発電機の2・2・9を参照のこと。

 

2・3・10 耐電圧試験

交流発電機の2・2・10を参照のこと。

 

2・3・11 直流発電機の総合電圧変動特性試験(NK規則)

規則で要求される電圧変動特性は交流発電機の場合と同様に原動機の速度特性を含めて次のように規定されている。なお、試験は温度試験に引きつづいて行い、回転速度は全負荷において定格速度に合せて行うものとする。

(1) 分巻発電機;全負荷において定格電圧に合わせた場合、無負荷における整定電圧は、全負荷における電圧の115%をこえてはならない。また、すべての負荷における電圧は、無負荷における電圧をこえてはならない。

(2) 複巻発電機;20%負荷において電圧を定格電圧の±1%以内に合わせた場合、全負荷における電圧は、定格電圧の±15%以内でなければならない。また、20%負荷と100%負荷間の漸増及び漸減電圧変動曲線の各負荷における平均値は定格電圧より3%以上変動してはならない。ただし、並行運転を行う複巻発電機は、負荷を20%から 100%まで漸増した場合、電圧の垂下は、定格電圧の4%まで差し支えない。

 

 

 

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