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(ii) 回路開閉による異常電圧

電路には通常電磁誘導作用を生じる要素(インダクタンス)があるので電流が急に断たれるとき(例、スイッチ、しゃ断器、ヒューズ等の断)非常に高い電圧が瞬間的に発生する。とくに直流の大電流回路を開くときは非常に高い電圧を発生するので危険である。船舶の場合、異常電圧の発生は(ii)が主であるが電線、電気機器はこの異常電圧に耐えねばならないので耐電圧試験が行われる。

なお変圧器には誘導絶縁耐力試験(最近は誘導試験という)がある。各相巻線間・タップ間・コイル間及び端子間の絶縁を検証するために行う。

(b) 耐電圧試験の範囲

耐電圧試験は電気機器メーカーでは行なうが補機メーカ(例えば発電機ならエンジンと直結、電動機ならポンプと直結したとき)及び船内試験で行なわないのが普通である。これは補機メーカ及び船内では耐圧試験設備がないことと、何回も耐電圧試験を行うと機器の絶縁物が疲労するからこれを避けるためである。

(c) 耐電圧試験の値

耐電圧試験の値は特殊なものを除き普通は次のように行う。

 

回転機以外の機器

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注:(1) 例えば定格電圧440V機器の場合2E+1000Vとすれば1880Vとなるが一般には表に示すように切上げた数で行なっている。

(2) 回転機の場合は上表と若干異なるので設備規程第11号表「絶縁耐力試験電圧表」を参照されたい。

 

(d) 耐電圧試験用電源

耐電圧試験用電源を次のように定めている例もある。

 

 

 

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