国際会議報告
船舶・海洋システム設計に関する国際会議(IMDC)国際委員会出席報告
正員 井上義行*
昨年9月オランダのハーグ市で開催された第7回実際的造船設計に関する国際シンポジウム(PRADS;International Symposium on Practical Design of Ships and Mobile Units)の会期に合わせて開かれた船舶・海洋システム設計に関する国際会議(IMDC;International Marine(Systems)Design Conference,( )内のSystemsは発足時から第4回(1991年,神戸)まではあったが,その後削除)の国際委員会に造船設計委員会を代表して参加したので,その報告を兼ね,来年の5月21日から24日に韓国Kyongjuで開催予定の第7回船舶・海洋システム設計に関する国際会議(IMDC2000)について紹介する。
IMDCは船舶・海洋構造物の計画,設計を設計工学,システム工学等の広い見地からとらえた学問的,技術的成果の発表,討論および関係技術者間の意見交換を目的としている国際会議であり,3年毎に開催されてきた。
この国際会議には,日本は創設時から組織化・運営等に深く係わっており,日本造船学会造船設計委員会が我が国の設計関係の技術レベルの高さと相保って指導的立場にあり,第4回は日本造船学会の主催で神戸で開催されている。
第7回の開催は韓国造船学会が行うが,その実行委員のProf.S.R.Cho(University of Ulsan)及びDr.D.J.Yum(Hyundai Heavy industries)から準備状況を知らされた。1年ほど前には韓国の経済状況等から会議の開催を懸念する意見もあったが,それらの心配は取り越し苦労であった。
韓国造船学会では既に組織委員会および実行委員会を設置し,開催場所として韓国の景勝地KyongjuにHyundai Heavy Industries関連の高級ホテルを押さえ,割安な料金を設定し,会議費用に対する心配はなく,論文募集に向けてCall for Paperの印刷も終え,インターネット上にホームページを設けるなど,IMDC2000の開催準備を完了している状況であった。したがって,本誌の購読者から少しでも多くの参加者がでることを期待し,ここにそのCall for Paperの主なところを示す。
Tentative Topics
The topics covered by the conference are all aspects of marine design as follows：
◆Design Methods
◆Design Criteria
◆Design of Systems
◆Design with Computers
◆Design for Production
◆Design for Operation and Maintenance
◆Design for Safety and Reliability
◆Design Education
◆Other Design Related Topics
Call for Papers
Papers are invited on the topics indicated. Abstracts should have an approximate length of 400 words in English and be submitted to the conference secretariat no later than May 15,1999.Please send your abstract including title, author(s),address,telephone and fax number,e-mail address,and the related topic area.Provisional acceptance of papers will be made on the abstracts and final acceptance after consideration of the draft manuscript.
*横浜国立大学大学院工学研究科人工環境システム学専攻
