日本財団 図書館


2.2. IMO・DSC対応の検討

IMO対応委員会及び両部会において第4回IMO・DSC小委員会対応資料(付録2に示す。)を作成し、これに基づき審議検討した。主な意見等は次のとおりであった。

 

(1) 議題3関連:IMDGコード関係

1] 危険物隔離関係提案

(イ) 「隔離グループ」に関する蘭提案(DSC 4/3/1)及び「オープントップコンテナ船におけるコンテナ相互の隔離表(15.3.3表)のビジュアル化」に関する蘭提案(DSC 4/3/2)については、前回DSC 3において原則的に合意され、その後E&Tグループの検討を経て今会合に修正追加案として提出された文書であり、現行のIMDGコード規定の内容を変更する提案ではない。すなわち、clarificationを目的とした提案である。

(ロ) 「IMDGコードの隔離要件」に関する独提案(DSC 4/3/9)については、現行隔離要件について根本的な見直しを行う提案であり、独の提案どおり通信グループの場において今後じっくりと時間かけて全体的に検討する必要がある。

2] 危険物容器関係提案

(イ) 「ヒ素化合物(無機物)(液体) 、毒物類、UN1556、容器等級I〜III」及び「クロロギ酸ノルマルプロピル、毒物類、UN2740、容器等級I」への大型金属容器の使用を許可する米提案(DSC 4/3/5及び4/3/6)並びにIMDGコードの国連勧告との整合性を持たせるための「その他の腐しよく性物質(液体)(引火性のもの)、UN2920、容器等級I」への大型金属容器の使用を許可する仏提案(DSC 4/3/11)については、実際にそれぞれの国においてすでに許可され安全に輸送されている。

(ロ) 「硝酸、腐しよく性物質、UN2031、容器等級II」及び「フッ化水素酸、腐しよく性物質、UN1790、容器等級II」に中型容器の使用を許可する仏提案(DSC 4/3/8及び4/3/12)については、すでに仏において許可し安全に輸送されている。また、国連勧告第11版のIBCs Instructionsでも許可されている。

(ハ) E&Tグループの報告パラ33において問題提起されていた「塩素酸カルシウム、酸化性物質、UN1452、容器等級II」のフレキシブル中型容器を現行規定のとおり引き続き使用できることとするノルウェー提案(DSC 4/3/14)については、ノルウェーによる同主旨の提案がすでに昨年12月の国連危険物専門家委員会で採択されいる。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION