2.3.1 海防法の規制を受けるかどうかの確認方法と手続き
[図-1]に示したように海防法ではすべてのばら積み液体物質を次の4つに分けている。
1) 常温で液体でない物質(高圧ガス、液化ガス等)
2) 油及び油性混合物
3) 有害液体物質(A、B、C、D類物質)
4) 無害液体物質
規制対象となるのは、2)及び3)であるが、2)については省略し、3)と4)の確認について説明する。
[注意事項]
確認の対象となるのは、1)及び2)以外のすべての液体物質で、化学品に限らず食品等も対象となる。
[手順-1]
◎ 既査定物質かどうかを確認する。
有害液体物質及び無害液体物質は海防法施行令別表第1、第1の2及び環境庁告示にその名称が示されている。そこで先ず運送しようとする液体物質の名称、がこれらの表に記載されているかどうかを調べる。
★ 記載されている場合は、引続き2.3.2の危規則の確認を行う。
★ 記載されていない場合は、「未査定物質」なので[手順-2]以降の手続きが必要である。
[注意事項]
1. 混合物は、混合物として名称が記載されていないと「未査定物質」となるが、「既査定物質のみからなる混合物」は「既査定物質」として扱うこととなっている。
この場合の混合物の汚染分類は、10%ルール(例えば、B類とC類の混合物の場合、B類を10%以上含有していればB類、10%未満であればC類とする等)とA類物質等が10%未満の場合の総理府令基準によって決定する。
(注) 詳細は環境庁通達の環水企第176号及び環水企第177号を参照のこと。