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第二章 試験編

 

2-1. 試験装置

 

試験は以下に示した装置を自作し、測定に供試しました。

スリットのあるデュワー瓶を使用し、上端から50mm、150mmの位置にマーキングを行う。

この容器を支柱にクランプによって鉛直に支持する。熱電対を二本用意し、そのマーキング位置に先端(受温部)が固定するように支柱に取り付ける。熱電対の導線(リード線)被覆が、反応時の火炎により融解・燃焼することを防ぐため断熱布で導線を巻いておく。

この試験装置を換気装置及びVTR撮影装置を準備した試験室に配置し、別部屋にて反応の様子をVTR及び熱電対からの出力を記録計にモニターしました。安全面から試験室内には、着火時(反応開始時)及び測定終了後以外には立ち入らない様にして試験を実施しました。

 

2-2. 容器

 

使用した容器の大きさは、次の通りです。

1) 「試 験 管」 :26.5φ(30φ)×200 

2) 「デュワー瓶細」:20φ(35φ)×110 

3) 「デュワー瓶小」:28φ(45φ)×110 

4) 「デュワー瓶中」:38φ(55φ)×150 

5) 「デュワー瓶大」:48φ(60φ)×190 (国連勧告の規定サイズ)

表示は、内径(外径)ラ高さ・P位はmm。

 

2-3. 試料

 

試験試料としてはUNオレンジブックにデータが記載されている下記の化学物質を中心に、液体・粉体・(粉体+不活性物質)を準備しました。

液体試料

1. tert-Butyl peroxybenzoate

t-ブチルパーオキシベンゾエート

2. tert-Butyl Peroxy-2-ethylhexanoate

t-ブチルパーオキシ2-エチルヘキサノエート

3. tert-Butyl peroxy-3, 5,5-trimethylhexanoate

t-ブチルパーオキシ3,5,5-トリメチルヘキサノエート

4. Di-tert-Butyl Peroxide

ジ t-ブチルパーオキサイド

 

 

 

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