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3.2.2 プラスチック製容器の低温試験条件に関するフィンランド提案(98/57)は、 わが国以外からも特定区域の問題であるとの意見があり支持されなかった。

水槽試験の代替試験に関するFEA提案(98/15)は持ち越しとなった。

 

4. 放射性物質

 

4.1 IAEA ST-1(1996年版IAEA放射性物質安全輸送規則)のモデル規則への採入れ

4.1.1 IAEA ST-1のモデル規則への採入れに関する過去数回の小委員会での検討結果を踏まえてIAEA事務局が作成した採入れ案(98/44)は次の事項を加えて採択され、 放射性物質の輸送基準が国連勧告第5章として規定されることとなった。

(1) 核分裂性物質に対する標札"7E"を新設する。

(2) IAEA ST-1と国連勧告の項番号の対比表を加える。

4.1.2 IAEA事務局は、 IAEAが輸送規則の改正頻度を従来の10年毎から国連勧告や他の輸送モード規則に合わせて2年毎にしたこと及び国際機関相互に協力するため定期的な事務局間会合を開催するとしたことを報告した。

 

5. モデル規則改正案

 

5.1 危険物の分類

5.1.1 大型及び新しいタイプのリチウム電池(リチウムイオン及びリチウム重合)の輸送要件並びにリチウム電池に対するSP188の改正に関する提案(仏/米/独:98/24及び98/25、 関連・米国:97/83、ベルギー:98/55)は、 一部修正のうえ採択された。

5.1.2 次の提案は、 採択された(一部修正又は部分採択されたものを含む。)

(1) サンプル危険物の品名表示(米国:98/3)

(2) 物品(加圧されたもの、 例えば自動車用ショックアブソーバー)(米国:98/34)

(3) 無水イソブチル酪酸(UN2530)の危険物リストからの削除(米国:98/35)

(4) フェロシリコンのSPの改正(ノールウェイ:98/61)

(5) ニトログリセリン混合物(Class 3、 PGII)の危険物リストへの採入れ(ドイツ:98/72)

5.1.3 次の提案は、 採択されなかった。

(1) SP38,59等濃度基準関連要件の削除(米国:98/6) : 不採択

(2) メタクリル酸(UN2531)の容器等級の変更(CEFIC:98/13) : 追加資料提出

(3) 酸化性混合ガスの基準に関する特別要件(SP)の新設(米国:98/30) : 次回修正提案

(4) 硫酸銅の危険物リストへの採入れ(ドイツ:98/51) : 追加資料提出

(5) 酸化性自己反応性物質(SRS)の優先順位(ベルギー:98/55) : 不採択

 

5.2 第3.4章(少量危険物)

5.2.1 少量危険物のシュリンク包装要件緩和に関する提案(FEA/CEPE:97/93)は取り下げられ、 少量危険物の輸送要件緩和に関するAISE提案(98/65)は検討すべき内容が多く含まれていることから次回委員会において次期2年間の作業計画に含めるかどうか検討されることとなった。

 

 

 

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