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フィットネス向上の科学 1998−体育科学 第27巻−

 事業名 日本人の体力向上に関する調査研究
 団体名 体育科学センター 注目度注目度5


V章 公開講演会講演要旨
 体育科学センター第4回公開講演会講演要旨1


体力調査について


井川 幸雄

 日本人の平均寿命は、明治24〜31年(1891〜1898)には男42.8年、女44.3年であったが、その後医療制度、公衆衛生の 発展等とあいまって平均寿命の改善は著しく、昭和49年には男71.16年、女76.31年となり、その伸びは男28.36年、女 32.01年にも達し、今や世界の最長寿国の仲間入りをするに至った。しかし、近年、生活環境は著しく変化し、ストレス の増大、オートメイション、モータリゼイション、家庭電化の普及、テレビの前のくぎづけ等により運動不足となり、 一方食糧事情の好転による栄養の過剰摂取などが大きな不適応現象を発生せしめている。児童の体位も生活水準の 向上により著しい向上をしめした。しかし、遊び場、スポーツ施設等の不足も加わり、肥満児の増加、体力の伸び悩みと いった問題が生じている。Passmoreは人類を分類して1)homo laborans(肉体労働者)、2)homo sedentarius(座業人間)、 3)homo sportivus(スポーツマン)としているが、永い人類の歴史で、ごく最近まで大部分が農耕、狩猟などに毎日おわれ るhomo laboransで、充分なエネルギー消費があったのに、現在、先進国では勤労者、子供までhomo sedentariusの生活パ ターンに急速に転化してゆきつつあるのが20世紀半ばの現在の大きな問題であろう。
 成人病の原因として、運動不足や過剰栄養があげられ、体育科学センターをはじめとしてhomo sedentariusを何ん とかしてhomo sportivusに変身させることを使命とする団体も作られるに至っている。
 しかるに、国民の体力・運動・健康に関する基礎的調査は案外に不足している。これに類する調査としては、国民 健康調査、NHKの国民生活時間調査、総理府広報室「スポーツに関する世論調査」等があるが、一長一短がある。今回 は体育科学センター体力調査専門委員会による「体力・運動・健康に関する基礎調査」にもとずいたアンケート 結果と、一部家庭婦人についておこなった、パーフォーマンス・テスト(12分走)とアンケート結果との対比の成績につ いて述べたい。
 調査対象は普通の勤労者と家庭婦人で、いわゆる健康人で、年令は18歳から60歳に重点をおいた。職業別では座業が 大部分と考えられるもの(事務、管理)と立位、動作業をかなり含むと考えられる職種(農林漁、販売、サービス業)との比 は2:1(男性)で、女子では動作業:座業:主婦業が2:1:3位の比率で含まれるものと推定された。


東駅慈恵会医科大学
於:国立科学博物館昭和51年6月5日


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