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フィットネス向上の科学 1998−体育科学 第27巻−

 事業名 日本人の体力向上に関する調査研究
 団体名 体育科学センター 注目度注目度5



 研究方法
 1.被検者
 被検者は男子中学1年生11名(以下、1年生)と2年生13名(以下、2年生)で、某Jリーグチームに所属する13〜14歳のジュニア ユースサッカー選手であった。これらの被検者は6、7歳頃からサッカーを始め、このチームに所属して3年を経た者であった。 選手が1週間あたり通常行っているのは基礎的トレーニングは、時間が1日1回約1時間30分、頻度が3回であり、試合ないし試 合形式の練習が2回であった。1年生と2年生は班編成は別であるが、行う内容は同じであった。測定および調査に際しては、 事前に被検者およびその保護者とコーチに対し研究の趣旨、内容および手順を十分に説明をし、その内容をこれら関係者が 理解したうえで,選手が測定に参加する事の承諾を得た。なお、選手に対してはあらかじめ安静時心電図を記録し、心機能の 異常の有無を医師が確認したうえで、選手は測定に参加した。

 2.測定項目
 形態については身長、体重、皮下脂肪厚を測定した。皮下脂肪厚はBモード超音波皮下脂肪厚計(SM-206型:誠鋼社製)1)にて 、上腕背部、胸部、膀部、側腹部、肩甲骨下角部、大腿前部、大腿後部および下腿後部を測定した。
 機能については等速性脚筋力、脚伸展パワー、30m走と50m走、最大酸素摂取量およびその関連項目を測定した。測定の詳細 は以下のようである。等速性脚筋力の測定はLidoActive(LidoActiveSystem:LordanBiomedical社製)を用いて、角速度60度/秒で の屈曲運動を5回連続して測定した。脚伸展パワーは宮下5)の方法に従い、脚伸展パワー測定装置(FVP-720型:竹井機器工業 社製)を用い,負荷値0.8m/秒にて測定した。測定回数は5回であった。30m走と50m走の走能力は光電管システム(ランニング タイマーU型:Heuer社製)を用いて走時間を測定した.測定回数は2回であった。以上の測定では、いずれも最高値を記録とし て採用した。最大酸素摂取量(以下、Vo2max)はトレッドミル走による負荷漸増法にて測定した。負荷は、初速150m/分から3分 ごとに180m/分、210m/分へと漸増し、そして9分目以降は210m/分に一定とし、1分ごとに傾斜角度を2度ずつ増加して被検者を 疲労困懸にいたらせた。呼気ガスの分析は呼気ガス自動分析器(OxiconSigma:Mijnhardt社製)にて30秒ごとに連続して測定し 、最大値を記録として採用した。
 栄養摂取調査と生活時間調査は、高見ら3)の方法に従い試合期の連続した3日間にわたって行った。ただし、1年生について のサンプル数は10である。この間、選手は各々の家庭で作られた食事をとったが、保護者に対してはクラブ所属の栄養士によ り栄養と献立に関する講話がなされた。栄養摂取調査は秤量法を基本としたが、昼食が学校給食の者については、献立を詳細 に記録する思い出し法にて行った。栄養摂取調査はヘルスメイクWIN版(ヘルスメイクシステム研究所社製)を用いて行った。 なお、栄養摂取の基準所要量は、第5次改定「日本人の栄養所要量」に従い、生活活動強度をVと考え算出した。また、生活時間調 査は自己記入法により、24時間の生活行動を1分ごとに選手に記録させた。ただし、練習中については、検者が各動作をストッ プウォッチによって所用時間を秒単位で計り、各動作に該当するRMRを当てはめて、1日のエネルギー消費量を求めた。



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更新日: 2008年11月29日

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