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2)「ふじ丸」のヒミツ

  「ふじ丸」は、商船三井客船が所有する1989年に就航した日本初の大型豪華客船です。総トン数は23.340トンで、現在日本に船籍港をもつ客船では飛鳥(あすか)、パシフィックビーナスに次いで3番目の大きさを誇っています。

  大きさだけでなく、流麗な容姿とともに高く評価されているのが最新鋭の技術設備です。コンピューターによる自動制御で揺れを極限まで抑えるフィンスタビライザーの採用、入港時にレバー一本で操船できるジョイスティックコントロール、高性能レーダー自動衝突予防装置、エコーサウンダー、全てコンピュータライズされた最先進の安全運行システムを集結させています。

  構造面での安全設計も万全。世界水準をはるかに超える、極めて高い船体強度、幾重もの防火・防水設備を備えています。

  そんな「ふじ丸」の普段はちょっと見れないヒミツの場所を皆さんにお見せします。

 

?操舵室見学

 操舵室は「ブリッジ」と呼ばれ、車でいう運転席です。船長をはじめ甲板部の航海士が運行を行うところです。数々の計器類を実際に触ってみましょう。

?機関室見学

 機関室は船のエンジンが取り付けられている「エンジンルーム」で、機関長の総括のもとに機関部の乗組員が機関の運転にあたるところです。車のエンジンを想像している人、ビックリしないでくださいね。

?無線室見学

 無線室は通信長の総括のもとに、通信士が本船と陸上との交信や船舶間の交信を行います。通常の船舶電話やファックスはもちろん、インマルサットと呼ばれる衛星通信により、世界中の海域に即時通話が可能です。

<見学順序>

操舵室 → 無線室 → 機関室 → (操舵室)

 

 

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