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4.沖縄に伝わる伝説など

源為朝(ためとも)渡来伝説

 源為朝(1139〜1170年)は実在した人物で、為朝が沖縄に漂着し、その子供が1187年に初代琉球王になった「舜天(しゅんてん)」であるという伝説。為朝が漂着した場所は「運天港(うんてんこう)」だと伝えられており、運天港という名前も、為朝が運を天に任せて上陸したことからついたと言われています。
 港の背後の丘には「源為朝上陸之地」の碑もあります。

石敢当とシーサー

 沖縄では各地の村の入り口や道の角に文字が刻み込まれた「石」を見ることができます。これは中国から伝わった「石敢当(いしがんとう)または石敢富」と呼ばれる魔除けで、これを村の要所要所に置くと悪魔が入り込めないとされています。
 また、沖縄では犬に似た置物や彫刻が家や建物の各部に飾られているのをよく見かけます。これがシーサーと呼ばれる沖縄独特の魔除けの像です。これらの習慣・文化は中国から伝わったものですが、中国ではすたれてしまい沖縄だけに残っているものです。

 

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