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現在は実際にボランティアの活動とかかわっているのではなく,研究所に所属して,主としてホスピスケアの質の向上と,ホスピスをもっと日本に広めることを意図してセミナーを催したりする活動に参与しています。

ボランティアのはたらき

 ホスピスにボランティアというのは欠かせない存在です。しかし,残念なことに,現在ホスピスといっている施設でもボランティアを導入していないところがいくつもあります。しかし,ホスピスといういうことをよくよく考えてみると,ボランティアという存在は欠くことのできないものではないかと思います。
 では,ボランティア活動の問題点を現状と重ね合わせて考えてみましょう。
 まず一つは,欧米に見られるような足腰の強い堅実なボランティア活動が日本においても根付くのだろうか、もう一つは,そういう活動をするためにはいま何を考えて,何をしたらいいのかということです。
 いろいろ考えてみたのですが,やはりまた原点に戻って考えてみようということになりました。堅実な活動をするためには,ボランティア自身がボランティアの存在する意味をしっかりと考えなければならないということです。
 写真を見ていただきながら聖ヨハネホスピスにおけるボランティア活動を通して説明しましょう。緑のエプロンをしているのがボランティアです。患者さんのマッサージをしています。ホスピスの患者さんの中にはマッサージを希望する方もいます。

 

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