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第5章

これからのホスピスボランティアの活動

秋山 淳子
聖ヨハネホスピスケア研究所 臨床心理士

 

ボランティアコーディネターの仕事

 私も今日は朝からこの講座に参加させていただきましたが,改めていろいろなことを考え直すよい機会になりました。
 私がボランティア活動をしていたのは10年も前のことです。私が20歳になるかならないかというころでした。日本でもホスピスがようやく話題に上るようになったころで,一つか二つホスピスができ始めていました。それを知って,何かお手伝いできることはないかと思って,聖ヨハネホスピスを訪ねていきました。何もわからないときでしたが,とにかくやりたいというその心だけを正直にぶつけて,ボランティアの仲間に入れていただきました。4年間ほどせっせとボランティア活動をしてきました。そしてちょうど大学を卒業するころに,ホスピスでボランティアのコーディネーターをしないかというお話をいただき,ボランティアに助けてもらいながらチャレンジしてみようと思って,この仕事を引き受けました。
 コーディネーターというと何かむずかしいような気もしますが,平たくいえば連絡係のようなもので,70〜80人の人たちが毎日入れ替わり立ち替わりホスピスに来られますので,この方たちの一人一人の点を線に結んでいくという仕事を自分なりに続けてきました。

 

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