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■事業の内容

海洋および極地の有効利用を実現することは、人類の将来にとって必要不可欠な重要な課題であり、より多くの要素技術を組み合わせた高度でかつ総合的技術が要求される。
 海洋開発に係わる要素技術は広範囲にわたるが、第16回国際会議においては特に海洋国、造船国としてのわが国の特質を発揮すべく、より幅広い内容に取り組み、広く内外の関係者、専門家の参加を求めて国際会議を開催し、国際的な情報および意見の交換を行うことにより、海洋工学及び極地工学の発展に寄与するため次の事業を実施した。
 [1] 本会議の開催
  [1] 開催場所 : 横浜パシフィコ
  [2] 開催時期 : 平成9年4月13日〜4月18日
  [3] 参加者  : 国内 336名、海外 151名、合計 487名
           (参加国数:24)
  [4] 本会議の構成:
   a.全体会議:特別企画として5名の招待講演者による全体会議を一般公開として開催した。
    Mr. John W. Clegg (Health and Safety Executive, U.K.)
    Dr. Carl A. Carlsen (Det Norske Veritas, Norway)
    Dr. Chang G. Kang (Korea Research Institute of Ships and Ocean Engineering, Korea)
    中戸 弘之(メガフロート技術研究組合専務理事)
    Dr. Demir I. Karsan (Bechtel Petroleum and Chemical Co., U.S.A.)
   b.特別セッション及び3ワークショップ
    a OMAE/POAC特別セッション
    b 海洋石油掘削に関するワークショップ
    c 地震に関するワークショップ
    d メガフロートに関するワークショップ
   c.テクニカルプログラム
    6部門分野305編の論文が56セッションに細分され、10会場で発表された。
 [2] 論文集の刊行
   テクニカルプログラム論文305編を掲載した論文集(7分冊)を配布した。
■事業の成果

海洋および極地の有効利用を実現することは、人類の将来にとって必要不可欠で重要な課題であり、より多くの要素技術を組み合わせた高度でかつ総合的技術が要求される。

 海洋開発に係わる要素技術は広範囲にわたるが、今回の第16回国際会議においては特に海洋国、造船国としてのわが国の特質を発揮して、より幅広い内容に取り組むべく、従来の5つの専門分野、即ち、Off shore Technology, Safety & Reliability, Materials, Arctic&Polar, Pipeline に加えて、我が国で研究が進んでおり、メガフロート技術研究組合の実証実験も進行中であるOcean Space
 Utilization(海洋空間利用)を新たに専門分野として取り上げた。

 また、広く内外の関係者、専門家の参加を求め、造船重機のみならず、鉄鋼、建設、海洋土木の各社から専門家の参加を得、さらに海洋工学連絡会のメンバー学会である、建築学会、土木学会、資源・素材学会、石油技術協会、日本水産工学会からもそれぞれ専門の研究者の参加を得た。さらに POAC(Port and Ocean Engineering under Arctic Conditions)との共同開催が検討され、本国際会議のArctic & PolarシンポジウムをPOACとの共同開催とすることが実現した。

 その結果、24カ国から487名の参加者を得、この分野における世界の最高レベルの技術論文の発表、ディスカッション、国際的な情報及び意見の交換を行うことにより、海洋工学および極地工学の発展に寄与したものと考えられる。なお、本国際会議で採択された305編の論文は7分冊に及ぶ論文集に収録、刊行された。





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