■事業の内容
我が国舶用工業は、最近の造船事情を反映して、その経営環境は極めて厳しい情勢下に置かれている。このような状況のもと、その経営基盤の強化、生産性の合理化等を図る観点から、機器の標準化を図るとともに既制定のSM標準の英文版を作成した。 また、SM標準の普及を図るため、船主・造船所に対しメーカー標準品採用の説明会を実施した。 [1] 機器の標準化 [1] 対象機器 主機遠隔制御装置、小形ディーゼル機関 [2] 作 業 操作方法、装備品の統一化等の課題を検討し、機器の標準化を図る。 [3] 報告書作成 a.規 格 A4判39頁 b.部 数 300部 c.配布先 会員、船主、造船所、官庁他 [2] SM標準ハンドブックの作成 [1] 対象機器 ポンプ、空気圧縮機、油清浄機、通風機、プロペラ [2] 作 業 既制定[1]をA5判に合本する。 [3] ハンドブック作成 a.規 格 A5判477頁 b.部 数 500部 c.配布先 会員、船主、造船所、官庁他 [3] 標準仕様書及びSM標準の英訳 [1] 対象機器 補助ボイラ、主機遠隔制御装置及びユニット式ハイドロフォー装置 [2] 作 業 既制定の標準仕様書及びSM標準を翻訳し、英文版の標準仕様書を作成する。 [3] 英文版作成 a.規 格 A4判49頁 b.部 数 300部 c.配布先 会員、船主、造船所、官庁他 [4] 標準化説明会開催 [1] 実施場所 東京、広島 [2] 実施日 平成9年7月4日(東京)、7月18日(広島) [3] 参加者 東京 44名、広島 42名
[4] 説明会資料作成 a.規 格 A4判97頁 b.部 数 200部 c.配布先 会員、船主、造船所、官庁等の説明会出席者
■事業の成果
我が国の舶用工業は、最近の造船事情を反映し、経営環境はきわめて厳しい情勢下におかれている。
このような状況のもと我が国舶用機器の国際競争力を回復、強化し、その経営基盤の強化、生産の合理化等を図る観点から、舶用機器の仕様の統一化、図面の統一化および部品の共用化を図り、その成果として標準仕様書を作成した。
また、当工業会標準の普及を図るため、説明会を実施し当工業会標準仕様書の重要性を十分に伝え、船主、造船所他より評価を得た。
さらに国際競争力を高めるために、SM標準英文版を作成した。
以上のように本事業は、舶用機器の製品の品質及び生産性の向上、コスト低減を図るとともに、今後の国際競争力が強化できたと確信する。
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